産業用ドローンの導入・開発のご相談
資料請求・お問い合わせこのコラムは以下のような人におすすめです。
・ドローンで撮影した画像の具体例を知りたい
・ドローンを使用して点検業務の改善を行いたい
・ドローンを使った業務に興味がある
高所やアクセスに時間がかかる場所の点検において、ドローンを飛行させて画像を取得する手法が効果的です。センサーサイズが大きく画素数が多い高性能なカメラを用いると1枚の写真へ多くの情報を記録することができるため、解析や管理の手間を削減することができます。
福島ロボットテストフィールドで撮影試験を行いましたので、その事例を紹介します。
点検作業の中には、作業者が危険な場所へアクセスする必要がある、作業のために足場仮設などの費用が発生する、点検対象が大量に存在する、などの労働安全性や費用、作業時間の改善を望まれる場面があります。
このような背景から、安全・低コスト・短時間に作業を実施できる可能性があるドローンに注目が集まっています。
市販されている多くのドローンに搭載されているカメラを用いて点検の撮影を行う場合、1枚の写真から認識できる情報量が少ないため、大量の撮影枚数を必要とする場面があります。これはカメラの画素数とセンサーサイズが関係しており、画素数が多くセンサーサイズが大きいカメラの方が1枚の写真で認識できる情報量が多くなる傾向があります。
1枚の写真で認識できる情報量が多い場合、撮影枚数を削減できるため、点検作業時間の短縮、撮影データの管理を簡略化することが可能です。また、点検対象から距離を離れて撮影飛行ができるため、作業の安全性向上にも繋がります。
福島ロボットテストフィールドの試験用プラント(幅12m、高さ30m)で撮影試験を行いました。
具体的な点検内容は、経年劣化した付帯設備による労働災害を防止するための点検を想定し、錆を模したテープを設備へ貼り付け試験環境を構築し点検撮影を行いました。
試験で使用した機体は、6000万画素のフルサイズ一眼カメラ(焦点距離35mm)を搭載したACSL-PF2となります。
試験用プラントは幅12m、高さ30mですが、2枚の写真(離隔距離15m・高度45mと22m)から全体のテープを十分に認識できることを確認しました。
2枚の写真から全体のテープを十分認識できました。この撮影に必要な時間は数分程度であり、短時間で簡単に撮影を行えました。また、2枚の写真を紹介しましたが、高度45mで撮影した1枚の写真だけで全体の把握を行える可能性も考えられます。
カメラから距離が遠い箇所(最下階など)は、どうしても鮮明度が低下しますが、それを許容できる場面の可能性があるかもしれません。
是非、一度、実際に撮影写真の生データをご確認頂き、経年劣化などの点検への活用可能性を評価頂きたいと考えております。
ご協力頂ける方は、 sales@acsl.co.jp まで御連絡頂けますと幸いです。
出典 老朽化した生産設備における安全対策の調査分析事業報告書 https://www.mhlw.go.jp/content/000614325.pdf
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