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ドローンのセキュリティ対策の必要性|サイバー攻撃による脅威とは?

セキュリティ
更新日:2022.12.12
ドローンのセキュリティ対策の必要性|サイバー攻撃による脅威とは?

ドローンはさまざまな分野で活用されており、空撮や測量、物流、インフラの点検など、多種多様な事業で活躍しています。

ドローンは今後さらに普及していくと期待されますが、一方で課題となっているのが「サイバー攻撃への対策」です。

サイバー攻撃というと、企業や官公庁のサーバーへの不正アクセスなどを思い浮かべるかもしれませんが、ドローンへの攻撃も考えられます。

例えばドローンが不正に操作されて人的被害を及ぼしたり、データを抜き取られたりするかもしれません。

ドローンを使用する上で、セキュリティ対策は切っても切れない関係だといえます。

とはいえ「ドローンにサイバー攻撃なんてされるの?」とピンと来ていない方もいらっしゃるでしょう。
そこでドローンのセキュリティ対策がなぜ必要なのか、サイバー攻撃の脅威や対策方法を解説します。

幅広い分野で活用されているドローン

ドローンは既に身近なものとなっており、幅広い分野で活用されています。

例えば以下のような分野で、活用されています。

・映像:写真や動画の空撮はもちろん、水中用ドローンでの撮影など、幅広いメディアが活用。自撮りできる「セルフィードローン」や、自動で被写体を追いかける「自動追尾ドローン」など、家庭で楽しめるドローンも普及している
・運送:ドローンを利用したサービスの実証実験が、離島や山間部を中心に開始されている
・農業:農薬や肥料の散布などに使用されていた無人ヘリコプターに代わって、大きく費用を削減できるドローンが使用されている
・建築・インフラ:高層ビルやダム、橋梁など大規模工事の進捗確認や、ビルやインフラ設備の点検、建設現場の地形測量など、人の作業が危険なエリアで役立っている
・エンターテイメント:ドローンとライトアップを組み合わせたショーなど、新しい表現の道具として注目を集める。東京オリンピック2020の開会式では、1824台ものドローンが使われ話題に

このように多くの分野で幅広い使われ方がされており、今後さらに発展していくと思われます。
ドローンが活用されていく中で、どのようなサイバー攻撃が行われる恐れがあるのでしょうか。次項では、ドローンへのサイバー攻撃のリスクについて見ていきます。
ドローンパイロットエージェンシー「オリンピック開会式のドローン運用はどうなっていたのか?」(参照:2022-7-17)

ドローンへのサイバー攻撃の手口と被害

ドローンへ行われるサイバー攻撃としては、主に「データの抜き取りや改竄」「機体の乗っ取り」の2パターンが考えられます。

どちらも大きな損害をもたらす可能性があるので、十分な対策を施しておく必要があります。
どのような被害が想定されるのかはもちろんですが、サイバー攻撃の手口についても解説するので、ぜひ押さえておきましょう。
VIVA!DRONE「ドローンのハッキングに要注意!わずか1秒未満で乗っ取り完了」(参照:2022-7-17)

サイバー攻撃の手口

ひと口にサイバー攻撃といっても、その方法はさまざま。手口は1つだけではなく、数多くあります。

多くの手口がありますが、以下が代表的なものです。

・不正な制御信号の送信:不正な制御信号を送ることで、上昇・下降や緊急着陸など、所有者の意図しない動作を強制させる
・通信の強制切断:ドローンとWi-Fiの無線通信を強制切断することで、操作不能にさせる
・GPS偽装:ドローンへ不正なGPS信号を送信することで、機体の現在位置を誤認識させる
・開発者ツールの使用:ドローン開発者向けに提供されたツールを本来の用途以外で使って、任意の操作を行う
・データの抜き取り:ドローンと操作端末(スマートフォンなど)の通信から、映像や画像などのデータを抜き取る

このようにドローンへのサイバー攻撃は、さまざまな角度から行うことが可能なので、セキュリティ対策も幅広く行う必要があります。
また利用方法によっては、データをクラウドなどネットワーク上にアップロードすることもありますが、そのネットワークに外部から接続されてサイバー攻撃を受けるリスクもあります。

被害1.データの抜き取りや改竄

ドローンが行う通信からデータを窃取されたり、改竄されたりする恐れがあります。

ドローンの撮影データやセンシングデータ、測量データ、航路など、重要なデータが、サイバー攻撃によって盗まれたり改竄されたりすれば、大きな被害を受けるでしょう。

例えばインフラや重要施設の画像・映像データや位置情報、インフラをはじめとした建築物の測量データなど、重要な機密データが外部に漏れるケースなどが挙げられます。

データを抜き取るだけでなく、改竄されてしまう危険性もあります。いつの間にか重要データが、書き換えられてしまえば大きな損害になるでしょう。

またドローンのGPS情報が書き換えられてしまうと、飛行や離陸などが正常に行えなくなる可能性もあります。
こうした情報の抜き取りや改竄は、ドローンと通信端末間のデータへの被害だけではなく、クラウドへの不正アクセスなども考えられます。

被害2.機体の乗っ取り

ドローンそのもののコントロールを何者かに奪われ、乗っ取られる可能性があります。

例えば輸送中のドローンが乗っ取られて、目的地に荷物が送れない・荷物を盗まれるといった被害が起こるかもしれません。農地以外へ、農薬を散布されるリスクも考えられます。

他にも乗っ取られたドローンで、人的被害や物的被害を起こされるかもしれません。

実際2019年9月には、手榴弾がくくり付けられたドローンにより、石油施設が攻撃される事件がサウジアラビアで発生しました。
第三者に乗っ取られたドローンが、こうしたテロや事件などに利用されるかもしれません。

ドローンのセキュリティ対策の方法

ドローンのセキュリティ対策の方法

ドローンがサイバー攻撃に遭えば、重要なデータが外部に漏洩したり、改竄されたりする可能性があります。

また機体の操縦そのものを乗っ取られて、意図せぬ操作を行われるかもしれません。

いずれも大きな被害・損害を受けるリスクがあるため、しっかりとセキュリティ対策を施して、サイバー攻撃の被害を未然に防ぐことが大切です。

ドローンにおけるセキュリティ対策について解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

ファームウェアを定期的に更新する

ファームウェアは定期的に更新して、最新バージョンを利用しましょう。

各ドローンメーカーは、セキュリティ上の脆弱性が発覚した際に、修正パッチを提供しています。

定期的に更新して最新バージョンを保っていれば、サイバー攻撃からドローンを守りやすくなります。
修正パッチの更新を怠っていると、セキュリティに穴ができてしまうので注意が必要です。

利用者の数を制限する

ドローンの利用者を、ある程度制限しておくのもセキュリティ対策になります。

ドローンの操作をスマートフォンやノートパソコンなどで行っている場合、デバイスがマルウェアに感染することで、ドローンに被害が及ぶ可能性があります。

例えばマルウェアに感染したスマートフォンでドローンを操作すれば、ドローンまで感染してしまい、操縦を乗っ取られるかもしれません。

ウイルス対策ソフトの使用や、怪しいプログラムやアプリをインストールしないのはもちろんですが、利用者の数を制限すれば、こうしたリスクを軽減できます。

利用者が多ければ多いほど、デバイスのマルウェア感染リスクやパスワードの脆弱性などのリスクは高まるため、セキュリティに穴ができがちです。
限られた人しか利用できないようにしておけば、セキュリティ対策を施しやすくなります。

通信を暗号化する

通信を暗号化する

もしデータを盗まれてしまっても、情報を閲覧できないように暗号化しておきましょう。

SSLやTSLを用いて通信を暗号化しておけば、データの内容を秘匿できます。

金庫が盗まれても、金庫が開かなければ中の物は無事で済むのと同じように、通信を暗号化しておけば、大切なデータが盗まれても漏洩する危険性を軽減できます。

ACSLのドローンのセキュリティ対策

ドローンにはさまざまなサイバー攻撃の危険があり、しっかりと対策を施すことが重要です。

株式会社ACSLが開発した小型空撮ドローン「SOTEN(蒼天)」は、国際規格であるISO15408に基づくセキュリティ対策を施しており、データの漏洩や抜き取りの防止・機体の乗っ取りへの耐性などのセキュリティ対策を施しています。
※コンピュータセキュリティのための国際規格

政府は「調達はセキュリティが担保されたドローンに限定」し、「既存導入されているドローンについても速やかな置き換え」を実施する方針を公表している中、SOTENは、高性能・高セキュリティな小型ドローンとして開発されているため、一般企業でも問題なく使用できる高水準のセキュリティ対策が施されたドローンです。
※1「政府機関等における無人航空機の調達等に関する方針について」2020年9月14日小型無人機に関する関係府省庁連絡会議

画像や映像などの取得データや飛行履歴データは、いずれも暗号化することで、情報漏洩を防止しています。

こうした通信の暗号化だけではなく、国内クラウドでの取得データの保護などを行って、大切なデータが窃取されないよう保護しています。

また乗っ取り対策として、飛行時におけるドローンと送信機のリアルタイム通信も暗号化。LTE通信網を使用する場合でも、同様に暗号化されます。

もし自動航行中に送信機と機体のリンクが切れた場合は、自動的にホームポイントや緊急着陸地点へ向かうようになっています。
SOTENは高レベルなサイバー攻撃への対策と、高い飛行性能を両立したドローンです。

ドローンには万全のセキュリティ対策を施しておこう

ドローンはさまざまな分野で活躍しており、今後さらなる飛躍が期待されています。

しかしデータの抜き取りや改竄、機体の乗っ取りなどサイバー攻撃による脅威にさらされているのも事実です。

通信の暗号化など、今回紹介したようなセキュリティ対策を施して、被害を受けないようにしておきましょう。
サイバー攻撃への対策を十分に行いたい方は、ACSLのドローン「SOTEN」をご検討ください。ISO15408準拠の、高水準なセキュリティ対策を施した国産ドローンです。

SOTENの導入や購入に関するご相談は当社の販売代理店にて実施しております。
https://product.acsl.co.jp/flow/

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