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ドローンの種類とそれぞれの違い・用途とは?種類ごとの得意分野を解説

性能・機能
更新日:2023.03.06
ドローンの種類とそれぞれの違い・用途とは?種類ごとの得意分野を解説

ドローンはいまや家電量販店でも販売されており、撮影やイベントなどでも使用されていることから、身近な存在となってきています。

しかし、ひと口にドローンといっても多種多様で、ドローンの種類によって見た目や構造はもちろん、得意分野やできることが大きく異なります。

ドローンは使用する用途や機能から、大きく6つの種類に分けることができ、それぞれ得意分野に特化しているのが特徴です。

活用シーンに適した性能を発揮できるように、得意分野に特化し枝分かれしてきたので、ドローンを活用する際は、使用シーンに応じた種類のものを選択する必要があります。

ドローンの種類とそれぞれの違い・用途や、種類ごとの得意分野を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

ドローンの種類と機体の特徴

ドローンの種類と機体の特徴

ドローンは用途別に大きく6種類に分けられ、それぞれ目的とした用途に特化した性能を持っています。

目的に応じて機体の特徴は異なり、場合によっては大きく姿が異なるものもあります。それぞれの種類と機体の特徴を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

空撮用ドローン

一般的にドローンといった際に想像しやすいタイプで、写真・動画撮影用にカメラを搭載しているのが大きな特徴です。

4Kや8K撮影が可能な高性能カメラを搭載しており、一般的なドローンということもあって、多くの機体が市販されています。

手のひらサイズの小型なものから、大型なものまで多種多様に存在。小型~中型は手軽に操縦でき旅行などにも活用できますが、大型のものは本格的な空撮に使用されます。

以前は200g以上のものが航空法の対象となっていましたが、2022年6月から重量100g以上の機体が「無人航空機」扱いに変わったため、多くの機体が飛行許可の申請が必要です。

※出典:国土交通省「飛行ルール(航空法第11章)の対象となる機体」
https://www.mlit.go.jp/koku/koku_fr10_000040.html (2023年1月18日)

産業用ドローン

商用車のように企業で使用されることを想定して、必要な機能に特化したドローンです。

産業用として市販されているものもあれば、企業が独自開発したオリジナルのものもあります。赤外線カメラなど、一般的なドローンには搭載されていないような、特殊な機材を搭載しているのが特徴です。

またドローンは操縦者にコントロールされるのが一般的ですが、産業用ドローンは多くの場合無人飛行が可能で、自律的にフライトできるのも大きな特徴です。

求められる機能に特化するため、飛行機のような形だったり、ジェットエンジンで飛んだりと、見た目が大きく異なる場合もあります。

競技用ドローン

ドローンレースやドローンサッカーなど、ドローンを使って行われる競技用に、特別なカスタマイズが施されているのが特徴です。F1で使用されるレーシングカーのように、競技に合わせて一般的なドローンとは異なる性能を誇ります。

超音波センサーなど安全に飛行するための装置がないため操縦は難しくなっていますが、プロペラやモーター、コンピューター部品まで全パーツが交換可能です。

競技や選手に合わせた調整を行えるようになっています。

トイドローン

その名のとおりおもちゃ用の小さいドローンで、ホビー用ドローンとも呼ばれます。低価格なことと航空法の規制対象外ということもあり、手軽に遊べるドローンとして子供から大人まで幅広く活用されています。

数十万円するドローンも珍しくない中、1万円以内で購入できるものも販売されており、おもちゃとしても練習機としても活用できる機体です。しかし、おもちゃとはいえ性能は申し分なく、4Kカメラが搭載されていたり自動で離着陸が行えたりと、高性能な機体も増えています。

軍事用ドローン

ドローンは無人で操縦できるため、人命を危険にさらすことなく敵を攻撃できる手段として、軍事目的でも利用されています。

基本的には一般的なドローンと変わりありませんが、弾頭を運ぶパワーがあったり、カメラで広範囲を索敵したりと、目的に応じた性能が付与されているのが特徴です。昆虫型や鳥型などの生物を模したものや、超小型ドローンなど、市販品とは異なる今までにないドローンも開発・研究されているとされています。

ドローンを兵器として利用するのは決して安くないものの、巡航ミサイルなど数億円単位の費用がかかる兵器が多いため、安価でリスクの少ない兵器として普及してきています。

水中ドローン

プロペラで空を飛ぶのではなく、水中を進むドローンで、ほとんどの機体が有線接続で操作されています。

水中は地上よりも電波が伝わりにくいため、地上から電波を飛ばしての無線操作は困難。リアルタイムで映像を確認しながら操作するには、有線で操作する必要があります。

また水中でのさまざまな作業を想定して、以下のような一般的にはドローンにはない特殊な装備を搭載しているのも特徴です。

・ロボットアーム:水中で物体をつかむ
・イメージングソナー:音波で障害物を確認する
・レーザースケーラー:レーザーで対象物を測定する

水中での作業に必要な能力が備わっており、空中で活躍するドローンとは大きく異なります。

各ドローンの用途・得意分野は?

各ドローンの用途・得意分野は?

6種類のドローンの特徴を紹介したところで、それぞれのドローンの用途や得意分野を解説します。

各分野のエキスパートといえる性能を誇るため、同じドローンでもできることに大きな違いがあります。

空撮用ドローン

空中からの写真・動画などの撮影に特化した性能を活かして、テレビや映画など映像作品の撮影に活用されています。最近ではワールドカップなど、スポーツの中継にも活用されるようになりました。

バッテリーで動かすため稼働時間が短いものが多いドローンですが、撮影用のものは30分以上の長時間飛行できるものが多くなっています。

離れた距離でも飛行可能なので、空中から広大なパノラマビューを撮影することが可能です。4K・8Kといった高機能なカメラを搭載できるので、空中からの迫力ある映像という今までにない撮影を可能としています。

大型で高価なプロ仕様以外にも、小型・中型のものもあるので、個人で趣味としても活用できます。

例えば空撮映像をSNSにアップしたり、キャンプ風景を空中から撮影したりできます。プロから素人まで幅広く活用できるドローンです。

産業用ドローン

さまざまな産業で活用され始めており、日本でも多くの実証実験が行われています。

例えば物流・点検・農業といった産業での活躍が期待されており、それぞれ以下のような目的に応じた機体が開発されています。

・物流:建物や他のドローンを回避しながら、自律飛行で荷物を運ぶ。交通状況や道に関わらず、最短距離で届けられる
・点検:可視光カメラや赤外線カメラ、レーザー測定器などを駆使し、遠隔でも細やかに点検。高所など危険な場所でも安全かつ効率的に点検できる
・農業:ノズルでの農薬散布や、カメラでの農作物の育成状況確認などが可能。安価に大規模な農作物の育成・管理ができる

それぞれの産業に応じた進化を遂げており、今まで課題となっていた問題を解決してくれると期待されています。

まだ実証実験段階のものが多いものの、利便性や安全性などの面から今後さらに拡大していくでしょう。空中をドローンが飛び交う未来もそう遠くはありません。

競技用ドローン

ドローンレースやドローンサッカーなど、まだまだ一般的ではありませんが、ドローンを用いての競技は普及しつつあります。

ドローンは各競技に合わせてカスタマイズされており、異なる特徴・性能を持っています。

例えばレース用のものは、前進時にカメラが水平になるよう30~60度ほど上を向くように搭載されており、カメラ映像を見ながら操縦しやすいのが特徴です。

他にもサッカー用のものは、ドローン同士のぶつかり合いや壁への衝突など、激しい競技に耐えられるよう球体型のガードを備えています。

競技で十全な能力を発揮できるよう、特別なカスタマイズが施されています。

トイドローン

おもちゃとして飛ばして遊んだり、複数台でレースをしたりと遊びに使われるのが基本的な用途です。

しかし安価で丈夫な特徴を活かして、練習機として使われることもあります。万が一壁にぶつかったり墜落したりしても壊れにくいので、初心者が操縦するのにぴったりです。

また機体が小さいため風に流されやすいというデメリットを逆手に取って、風に逆らって操作する感覚をつかむ練習に役立てることもできます。

他にも自分でプログラミングして自律飛行させられるトイドローンを使って、プログラミングの勉強を行う教材としても使用可能です。

遊びに使う以外にも、多様な用途で使用できます。

軍事用ドローン

戦地での偵察や攻撃などに、無人のドローンが使用されています。

例えばサウジアラビアの油田施設への攻撃や、イエメン空軍基地への攻撃など、ドローンを使用しての攻撃は日本でも報じられました。

弾頭を運んでの爆撃や爆発物を搭載して爆弾とするなど、遠隔からの攻撃が可能となっており、カメラやレーザーなどでの索敵も可能です。

まだまだ攻撃精度は低く、誤爆の可能性もあるのが欠点ですが、中国やアメリカなど多くの国で軍事利用開発が進められており、今後改良・発展が進むものと目されています。

水中ドロー

水中で人に代わって作業するための機体で、人が入れない狭小箇所や水深40mを超える水中、濁りや流れの強い水中での作業を機械的に行うことが可能です。人が行うには危険が伴う場所での点検や作業を任せることで、作業員の安全性の向上はもちろん、省力化・コスト削減、人手不足の解消などが期待されています。

例えば護岸・防波堤の点検や水難救助・捜索、定置網の点検をはじめ漁業・養殖業、ダムの点検などの作業が、安全かつ素早く行うことが可能になります。

従来の無人潜水機よりも安価なため、個人・中小企業でも導入しやすくなっており、今後さらに広まっていくでしょう。

ドローンは種類によって特徴・得意分野が異なる

ひと口にドローンといっても多種多様で、撮影用のものもあれば産業用のものもあり、果ては水中用のドローンもあります。使用目的に応じて得意分野が異なり、各分野に特化した性能を誇ります。

中でも産業用ドローンは各業界から大きな注目を集めており、物流や点検、農業など、さまざまな分野の課題を解決してくれると期待されているのが現状です。

株式会社ACSLでは、セキュアな国産産業用ドローンの開発・販売を行っており、物流や点検、測量など各分野に特化した製品を提供しています。

産業用ドローンの導入を検討している方は、気軽にご相談・資料請求くださいませ。

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