産業用ドローンの導入・開発のご相談
資料請求・お問い合わせドローンによるビジネスの市場規模は、2021年度には日本国内だけで2,000億円を超えると推測され、2027年度には7,000億円を優に突破すると見込まれています。
ドローンビジネスは今後さらに身近な存在となり、全国的に普及していくと考えられています。
こうした市場動向を踏まえて、ドローン事業の立ち上げを検討されている方は多くいらっしゃるでしょう。
とはいえドローンを活用したビジネスはまだまだ新しく、どのように活躍するのか、イメージできないかもしれません。
ドローン事業の立ち上げ前に知っておきたい、ドローンの活用事例や市場動向を紹介するので、ドローン事業に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ドローンにはさまざまな種類があり、活用方法も多岐にわたります。一般的には写真・動画の空撮を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、それ以外にも多くの活用方法があるのです。
撮影を除く代表的な3つの活用方法「農薬散布や種まき」「害獣対策」「点検作業」について、詳しく解説します。
ドローンから農薬を散布したり、種まきを行ったりすることが可能です。
農薬の空中散布は、産業用の無人ヘリコプターが長らく使用されてきましたが、ヘリコプターに比べ安価で小型なドローンの使用が普及しつつあります。
農林水産省が、ドローンを用いた農薬散布のガイドラインを定めたことも、普及の後押しになっています。
一人でも農作業しやすくなるなど労働負担の軽減や、作業効率の向上、コストの削減、健康被害の軽減、作物の安全性の向上など、多くのメリットを得られるのが魅力です。
精密カメラやサーモカメラなどを活用しての害獣の活動範囲の把握や、音を使っての害獣の追い払いなど、害獣対策にも活用できます。
害獣対策には、まず害獣の活動範囲や生息地を正確に把握する必要がありますが、空中から広範囲を探索できるドローンは、効率的に情報を収集できます。
またドローンの飛行音や搭載したスピーカーによって、害獣を追い払うことも可能です。
少人数で広範囲を効率的に対応でき、危険な場所であっても難なく調査・作業できると活用が期待されています。
橋梁(道路)やトンネル、ダム、送電網などをはじめ、インフラや建造物の点検作業にも有効です。
今まで作業員が目視で行うことの多かった現場でも、ドローンにより安全かつ低コストで点検できるようになると期待されています。
例えば、従来は目視調査を行うのが主流だった送電網の点検作業では、作業員が送電鉄塔に登る必要があるため、送電を止める必要性や墜落事故のリスクがありました。
しかしドローンを用いれば、通電状態のまま点検が可能で、作業員が危険に晒されることもありません。
点検の効率化や危険性の回避、経費削減などの観点から、実用化が期待されています。
さまざまな分野で活躍が期待されているドローンですが、どのようなビジネスでの活用が期待されているのでしょうか。
代表的なドローンの活用事例を4つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
農林水産業の分野では、農薬・肥料の散布や種まき、精密農業、森林資源管理などの分野での活用が期待されています。
先述のとおり農薬・肥料の散布や種まきは、今までヘリコプターで行うのが主流でしたが、ドローンを活用すれば安価で効率的に行うことが可能になります。
他にもドローンを使ってデータを収集・解析し、効率的な農業を行う精密農業や、森林資源の管理や調査などを手作業からドローンへの移行など、各分野の効率化が可能です。
「生産者自らがドローンを操る」もしくは「サービス事業者へ依頼する」のどちらか2択になりますが、いずれもサービス事業者への依頼が増加すると見込まれています。
建築・土木の分野では、工事の進捗確認や測量などの作業で、ドローンを活用することが可能です。
土木・建設業において、ドローンの活用は「測量」がメインです。
既にドローンを活用した測量は普及段階にあり、ドローンでデータを収集し、オルソや3Dデータに変換するという流れになっています。
ドローンを使用することで、人が立ち入り困難な場所での測量が可能となるだけでなく、作業時間の短縮やコスト削減にもつながります。
また建設現場での工事の進捗確認は、地上で撮影して把握するのが一般的な方法です。
しかし、これをドローンによる空撮に置き換えることで、工事進捗の全体像を容易に把握できるようになります。
ドローンにカメラを搭載することで、上空からの画像・映像の撮影が可能で、さまざまな分野で普及してきています。
特に映画やドラマ、CMなどの商業空撮では、ヘリコプターに代わりドローンが主流となりつつあります。
ヘリコプターでは撮影できなかった高度・アングルでの撮影が、低コストで実現できることから、さまざまな作品で利用されるようになりました。
他にも観光地をPRするための映像や、不動産の俯瞰写真、ニュース報道、スポーツの試合や花火大会の中継などのイベント撮影にも、ドローンの空撮が活用されています。
今までとは異なる写真・映像を撮影できるだけでなく、コスト削減にもつながると注目を集めています。
橋梁やダム、基地局鉄塔、プラントといったインフラや、商業ビルをはじめとした建築物などの点検分野でも、活用が広がりつつあります。
既にソーラーパネルの点検では普及しつつあり、一般住宅や船舶、橋梁など分野によっては商用化・実用化が進んでいるものもあります。
作業員が目視する必要がないため、危険な場所へ行く必要がなくなったり、コストを削減できたりと、多くのメリットを得られるのが魅力です。
事業化フェーズに移りつつある分野が多く、橋梁・ダム・送電網など、実用化目前の分野も多くあります。
ドローンを活用するメリットは「労働負担の軽減」「安全の確保」「コストの削減」の3つが代表的です。
それぞれ解説するので、ドローン事業の立ち上げを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ドローンを活用することで、労働負担を軽減することが可能です。
例えば、農薬散布をドローンで行うと、たった一人の操縦者のみで、素早く広範囲へ散布できます。
他にも従来は山に入って大勢での調査が必要だった害獣対策も、必要最低限の少人数で行うことができます。
炎天下での過酷な作業や、広範囲におよぶ作業など、労働者への負担が厳しくなる状況を防ぐことが可能です。
高齢化にともなう人員不足や、過酷な労働環境が理由による作業員不足の改善にもつながります。
安全を確保した上で作業を行えるようになるのも、大きなメリットです。
例えば人の立ち入りが難しい場所での害獣調査や、ビル・鉄塔などの高所での点検などは、従来の人力で行う方法では、滑落・転落など作業員に危険がつきまといます。
しかしドローンを活用すれば、作業員が命の危険にさらされることがなく、人員の安全を確保できます。労災の発生リスクを大幅に下げられるでしょう。
人命を危険にさらすリスクを軽減した上で作業できるため、害獣対策や点検・測量など、幅広い分野で、安全性が向上すると期待されています。
従来の方法よりも、コストを削減できるのもメリットの一つです。
例えば従来は上空から映像や画像を空撮しようとした場合、ヘリコプターを利用することが多かったため、コストがかかりました。
しかしドローンを活用すれば、大幅なコストダウンが図れるため、映像作品に限らず不動産の俯瞰画像など、コスト面で難しかった活用方法も行えるようになります。
また人員が少なくて済むことによる人件費削減や、足場が不要になるなど安全対策費の削減などの面でも、コスト削減につながります。
ドローンビジネスは大きく拡大中で、今後も伸び続けることが予想されています。
IT関連メディア事業を展開する株式会社インプレスの、新産業調査レポート「ドローンビジネス調査報告書2022」によると、2021年度の国内ドローンビジネスの市場規模は、2,308億円に上ると推測されます。
これは2020年度の1,841億円から、467億円も増加しており、2022年度には3,099億円にまで拡大し、2027年度には7,933億円に達すると目されるのが現状です。
公共機関やインフラなどの点検分野を中心に、ドローン機体は国産志向が高まっているため、海外製品も多数ある中で、国内のドローンメーカーに注目が集まっています。
また国土交通省はレベル4飛行と呼ばれる、有人地帯における補助者なしの目視外飛行を実現するために法制度を整えていることも後押しとなり、多様な産業分野でドローンの実用化・商用化が促進されています。
こうした市場の活性化はドローンメーカーだけでなく、ドローンを扱ったサービスを提供する企業や、人材育成・保険なども含めた周辺サービス市場などにも影響するでしょう。
ドローンの活用が普及するにつれ、ドローンビジネスの市場は加速度的に拡大していくとみられます。
ドローンは急速に普及してきており、映像分野などでは既に実用化されています。建築業・土木業や農林水産業など、今後多くの分野で活用されていくでしょう。
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