産業用ドローンの導入・開発のご相談
資料請求・お問い合わせドローンをビジネスなどに用いる場合、飛行時間を計測できていると役立つ場面があります。
例えばドローンパイロットとして仕事を請け負う際は、技術力の目安として「長時間飛行させている経験」が指標になったり、国土交通省への申請に飛行時間が必要だったりします。
何となく時間を把握している方もいらっしゃるかもしれませんが、いざ正確に時間を測定するとなると計測方法がわからないかもしれません。
そこでドローンの飛行時間を計測する方法を紹介するとともに、長時間飛ばせることのメリットを解説します。
併せて長時間飛行可能な国産ドローンも紹介するので、長く飛ばせる機体を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ドローンが飛行できる時間は機体によってまちまちで、一般的にホビードローンであれば最大10分程度。本格的な産業用のドローンであれば、最大30~40分程度飛行できます。
自分が操る機体の飛行時間を把握しておくと、戻ってくるまでの時間を逆算して操縦できるだけでなく、ビジネスや国土交通省への申請などにも役立ちます。
ドローンの飛行時間を、どのように計測できるのか解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
DJI機種用のアプリに代表されるドローン専用アプリで、飛行時間を確認することが可能です。
例えばDJIでは「DJI GO4」「DJI Fly」「DJI Pilot」など、いくつかのアプリがリリースされており、画面レイアウトや対応機種は異なるものの、飛行時間を自動で記録してくれる機能は共通です。
使用方法は簡単で、アプリを起動させたら「プロフィール画面」で「飛行時間・飛行距離・飛行回数」をざっくり表示してくれます。
どれくらい飛行したか、瞬時に把握することが可能です。また飛行時間以外にも、飛行日時や飛行場所、操作スティックの動きなど、さまざまな情報を記録してくれます。
こうしたアプリは株式会社ACSLのドローンに搭載されている「TAKEOFF」など、他にも存在しており、飛行時間を把握するのに役立ちます。
アナログではありますが、どれくらい飛行したかメモを取るのも有効な方法です。
例えばマイクロドローンやレース用ドローンなど、アプリを使用しない機体の飛行時間は把握できないので、自分で地道にメモを取る必要があります。とはいえ飛行中に時計を見たり、時間をメモしたりする余裕はないでしょう。
バッテリー消費の時間を把握しておき、バッテリー消費の量を目安にどれくらいの時間飛行したかを把握するのがおすすめです。
例えば1つのバッテリーで10分飛行できるドローンであれば、バッテリー3つ消費した場合は通算30分飛行した計算になります。もしくはタイマーを用意しておいて、離陸と同時にスタートさせる方法もあります。
ドローンの飛行時間は、メーカーや機種などによって大きく違いがありますが、飛行時間は長い方が良いのでしょうか?
結論から述べると、長く飛ばせる方が多くのメリットがあります。ドローンの使用目的にもよりますが、なるべく長時間飛行できるドローンを選ぶのがおすすめです。
例えば農業に使うのであれば、飛行時間が長ければ長いほど、多くの農薬を散布できます。
一般的な農業用のドローンの飛行時間は、10分前後のものが主流ですが、効率的な農薬散布には不十分です。より長く飛ばせる方が、一度のフライトで広範囲に散布できるので、効率的に作業を進められます。他にも空撮にドローンを使用する場合であれば、理想的な撮影ポジションに着くまでにバッテリーを消費してしまったり、バッテリー切れでベストなタイミングを逃してしまったりするかもしれません。
撮影に使用されるようなカメラ搭載のドローンの飛行時間は、一般的に20分ほど。飛行時間が長ければ長いほど、多くの撮影を行えます。また飛行時間が短いことで、ドローンの操縦に夢中になっている間にバッテリーが切れて、戻ってこれなくなるリスクもあります。
最悪バッテリー切れによる墜落のリスクもあるため要注意です。
このようにドローンの用途にもよりますが、飛行時間が長いことで多くのメリットがあります。ドローンを購入する際は、なるべく飛行時間が長いものを選ぶのがおすすめです。
ドローンの飛行時間は、状況によって大きく変化します。商品説明に記載されている時間より短くなることもあれば、長くなることもあります。
長く飛行させるための方法を解説するので、少しでも飛行時間を伸ばしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
必要以上に激しく移動させず、ホバリングを駆使して安定飛行させましょう。何度も上昇・下降させたり旋回したりすれば、大きくバッテリーを消耗します。特に急発進や急停止、急旋回など、激しい動きは電力の消費が大きくなります。
電力消費が多くなれば、それだけ飛行時間が短くなってしまうので、無駄な動きをさせず、ホバリングを駆使して安定させるようにしましょう。また発進・方向転換の際も、なるべく滑らかにゆっくりと動かすと、バッテリー消費を抑えられます。
余計な動きを抑えたりホバリングを駆使したりして、激しい動きを避けるとバッテリーのヘリを遅らせられるので、結果的に飛行時間を伸ばすことが可能です。
気温が低い時期や地域で飛行させる場合は、事前にバッテリーを温めておきましょう。
ドローン内部のバッテリーは、化学変化によりエネルギーが生み出されていますが、気温が低くなると化学変化が起こりにくくなってしまいます。バッテリーが冷たいと電力消費が大きくなるため、冬場など気温が低い時期・地域で飛行させる前には、バッテリーをカイロで包んだり、ケースに入れたりして温めておくと良いです。
バッテリーの無駄な消費を抑えられるので、少しでも飛行時間が長くなります。
ドローンを飛行させる際は、不必要に高度を上げないよう注意するのも、長時間飛行につながります。空気が薄いほど推力が生じにくく、地上付近と上空2,000m地点での飛行では、バッテリーの性能に大きく差が出ます。
飛行時間の長さは、高度が高くなるほど短くなりがちなので、少しでも長く飛ばすためには、不必要に高度を上げないようにしましょう。
何らかの荷物を運んでいる場合は、積載量を見直すのも一つの方法です。
例えば救援物資を運んだり農薬を散布したりする場合は、積み荷が重いほど大きなパワーが必要になるため、バッテリーの消耗が激しくなります。積載量よりも飛行時間の長さが優先される場合は、積み荷を見直してみましょう。
これは荷物を積んでいるとき以外に、機材を搭載している場合でも当てはまります。
ドローンを新規に購入する場合であれば、なるべく性能の高いドローンを購入すると、長時間飛行させやすくなります。飛行時間はバッテリーなどの性能に左右されるので、高性能なドローンほど、長時間飛び続けられます。
ドローンを選ぶ際の基準はカメラの画質やコンパクトさ、デザイン、セキュリティなど、さまざまですが、少しでも長く飛ばしたいのであれば、飛行時間を重視しましょう。
ドローンを長時間飛行させられるメリットや、少しでも長く飛ばすための方法がわかったところで、長時間飛行が可能なドローンを紹介します。
いずれも国産のドローンなので、セキュリティ対策もしっかりしています。産業用として、問題なく活用できる製品です。
AirTruck(エアトラック)は株式会社ACSLが、開発・製造しているドローンの一つで、物流に特化した機体。最大5kgまでの荷物を搭載することができます。
飛行時間は約50分(ペイロード3.5kg、バッテリー22,000mAh×4本)で、最大積載時には約35分(ペイロード5.0kg、バッテリー17,000mAh×4本)となっています。また高い重心制御技術により、飛行速度・飛行距離・配送可能重量・配送品質のレベルアップを実現。荷物の揺れを抑えつつ、安定した飛行を実現した機体です。
荷物は簡単に着脱でき、上から簡単に荷物を搭載できるなど、利用者のことも考えられている物流に特化したドローンです。加えてLTE通信やFPVカメラなどを搭載しており、Level3(無人地帯における目視外飛行)でも遠隔操縦できます。
物流での使用に特化した機体なので、物流用に長時間飛行できるドローンを探している場合におすすめです。
株式会社エアロジーラボが製造・開発している「AeroRangeQuad(エアロレンジクワッド)」は、国産のハイブリッドドローン。最大5kgまでの荷物を搭載することができます。
飛行時間は、荷物を搭載していない場合は最大140分以上(ペイロードなし)で、荷物を搭載した場合は60分(ペイロード3kg)飛行できます。エンジン発電機とバッテリーを搭載したハイブリッドパワーユニットと、レーシングカーにも採用される頑丈かつ軽量なカーボンファイバー製ボディなのが特徴です。また多用途にカスタマイズできるのも魅力で、カメラでの空撮や荷物の運搬だけでなく、農薬散布やソーラーパネルの点検、測量などにも対応しています。
活躍できるフィールドが広いため、幅広い産業での使用に適したドローンです。物流以外の用途で、長時間飛行できる機体が欲しい場合におすすめです。
ドローンの飛行時間は、メーカーや機種によって異なるもので、10分ほどのものもあれば、30分以上飛べるものまでさまざまです。飛行時間が短いと撮影や運搬、農薬散布など、ドローンを活用する目的が果たせなかったり、効率が悪くなったりしてしまうかもしれません。
バッテリー消費が激しく飛行途中で戻ってこれなくなる場合や、バッテリー切れで墜落してしまう可能性もあります。特に飛行時間が重要となる物流用途でドローンの活用を検討されている方は、ぜひACSLの物流用ドローンをチェックしてみてください。